歯科医師臨床研修の研修先を調べていると、「単独型」「管理型」「協力型」という言葉が必ず出てきます。この違いを正しく理解しているかどうかで、研修先選びの精度は大きく変わります。この記事では、厚生労働省指定の管理型臨床研修施設である成田歯科(名古屋市中川区)が、制度の仕組みをわかりやすく解説します。
歯科医師免許を取得した後、診療に従事しようとする歯科医師は、1年以上の臨床研修を受けることが法律で義務付けられています(歯科医師法第16条の2)。研修は厚生労働省の指定を受けた施設の「研修プログラム」に沿って行われ、研修先は原則として歯科医師臨床研修マッチングプログラムを通じて決まります。
研修施設は、研修をどう分担するかによって次のように区分されています。
| 単独型 | 1つの施設が単独で(または研修協力施設と共同して)1年間の研修を完結させる施設。大学病院の多くがこの形です。 |
|---|---|
| 管理型 | 他の施設と共同で研修を行い、その研修プログラム全体を管理・統括する施設。研修医の1年間に責任を持つ「主たる研修先」です。 |
| 協力型(Ⅰ・Ⅱ) | 管理型と共同して研修の一部を担当する施設。協力型Ⅰは3ヶ月以上、協力型Ⅱは5日〜30日の研修を受け持ちます。 |
| 研修協力施設 | 臨床研修施設と共同して研修の一部(地域保健など)を行う施設。保健所やへき地診療所などが該当します。 |
ここがこの記事のいちばん大事なポイントです。管理型施設になれる診療所は、指導体制・症例数・設備について国の基準を満たし、厚生労働省の指定を受けた施設だけです。つまり「管理型の歯科診療所」とは、一般開業医でありながら、大学病院と同じように研修プログラムの主体として研修医を育てる資格を認められた施設ということになります。
管理型診療所での研修には、次のような特徴があります。
まず、研修の1年間を通して同じ指導医のもとで学べること。ローテーションで指導者が次々変わる環境と違い、自分の成長を継続的に見てもらえます。次に、地域の一般臨床にどっぷり浸かれること。う蝕・歯周病・補綴といった「開業歯科医療の中心」を、圧倒的な数のリアルな患者さんで経験できます。そして管理型施設は協力型施設・研修協力施設と連携しているため、診療所だけではカバーしにくい領域も研修プログラム全体で補完できる設計になっています。
将来、大学に残って専門医や研究の道に進みたい人は、単独型の大学病院研修が近道になることが多いでしょう。一方、将来開業したい人、地域医療の最前線で臨床力を磨きたい人にとっては、開業歯科医療そのものの中で学べる管理型診療所の研修が強力な選択肢になります。詳しくは成田歯科の研修医募集ページで、当院のプログラム内容と待遇を公開しています。
Q. 管理型と単独型、研修修了の資格に違いはありますか?
A. ありません。どの区分の施設で研修しても、修了すれば同じ「臨床研修修了歯科医師」です。
Q. 診療所の研修は大学病院より「格下」ですか?
A. いいえ。管理型の指定基準は施設の種類を問わず課されるもので、指定を受けた診療所は国が認めた研修の主体です。学べる内容の方向性が違うだけです。
Q. 管理型施設の研修もマッチングで応募するのですか?
A. はい。大学病院と同じく、歯科医師臨床研修マッチングプログラムを通じて応募します。成田歯科のプログラム番号は050528です。